ずっころ橋の涙

ずっころ橋の涙                       作詞:紅生姜葱男

 人の思いは 陽も夜も宿る

良かれと想いし 生業事の

念に不運が追い縋りゆく

井戸の茶碗を欠したゆえ


 胡麻味噌瑞は 私の利徳

お茶々に追われし 俵の鼠

共に企み 追い迫りゆく

成るは三途の石畳


ずっころ橋にさらされて

ずっころ橋に戻りゆく

唄に残す 灯が尽きる故

唄に残す 追われし故に


ずいずいずっころばし ごまみそずい

茶壺に追われて とっぴんしゃん

抜けたら、どんどこしょ

俵のねずみが 米食ってちゅう、

ちゅうちゅうちゅう

おっとさんがよんでも、おっかさんがよんでも、

行きっこなしよ

井戸の周りでお茶碗欠いたの誰


ずっころ橋は 閉ざされ橋

あの世とこの世の渡橋

唄に釘さす 千里の務め

唄に釘さす 人柱


ずっころ橋にさらされて

ずっころ橋に戻りゆく

唄に残す 灯が尽きる故

唄に残す 追われし故に


 END